お子様の習い事
本日のお客様は40代前半の女性、小学生と幼稚園生のお子様の送迎のため、運転を再開したいとご相談いただきました。
実は来月から下のお子様が新しい習い事を始めるそうで、バスの本数が少ない場所なので、どうしても車が必要になったとのこと。
運転歴は12年ほどですが、ここ8年はほとんど運転していないそうです。講習前日に「これじゃアカーン!」と夜中に近所を一周だけされたそうですが、「怖くて2回目は無理でした」と苦笑いされていました。
ミニバンはでかい
担当するお車はトヨタのアルファード。
以前はフィットのような小型車に乗られていましたが、実家への帰省や家族旅行の機会が増え、荷物もたくさん積めるミニバンに買い替えたそうです。
普段は旦那様が運転され、お客様は助手席で過ごすことが多かったそうですが、「正直、こんな大きな車は想像以上に圧迫感があって…でも子供たちのためには慣れるしかないんです」とご不安な様子。
確かに室内の広さや使い勝手は申し分ないのですが、八千代市内、特にお住まいの緑が丘エリアは新興住宅地特有の曲がりくねった坂道と細い道が多く、対向車との離合には相当な注意が必要です。
落ち着いて運転できるよう、まずはショッピングセンター近くの閑静な住宅街で、この大きな車体でも安心して運転できるコツを身につける練習から始めていきましょう。
運転席から感じるギャップ
最初は交通量の少ない住宅街の広めの道路で、道路左端へのポジショニングから練習開始です。「まずは左側ミラーを10秒ごとにチェックする習慣をつけましょう」とお伝えすると、「え?そんなに頻繁に見るんですか?」と驚かれました。でも、これが安全運転の基本なんです。
続いて、車線境界線上を意識的に走行してみることに。「運転席から見えるボンネットの端と、実際のタイヤの位置は、意外とズレがあるんですよ」と説明しながら、車の感覚を掴んでいただきます。
「できるだけ左に寄せてみてください」とお願いすると、ほとんどのお客様と同様に「もう無理です!これ以上寄せたら縁石に当たります!」とおっしゃるのですが、ミラーを見ると実はまだ70センチ近くの余裕があることに「えーっ!」と驚かれます。「これだけ空いてるなんて…」と、運転席からの見た目と実際の距離の違いを実感されたようです。
坂道は危険
基本的な感覚が掴めてきたところで、八千代市の特徴である坂道練習へ。
緑が丘の住宅街は見通しの悪いカーブと坂道の組み合わせが多いため、「先の見えない坂道では、対向車が来る可能性を考えて、少し真ん中によりすぎないようにしましょう」とアドバイス。
交差点では進行方向に応じて、左折時は左端、右折時は中央線寄りのポジションが取れるよう、繰り返し練習を重ねていきます。
「車体が大きいと、交差点を曲がるときの軌道もイメージしやすいんですよ」とお伝えすると、少し安心された様子でした。
こうした基本動作が身につくと、二輪車への注意や歩行者の安全確認がスムーズになり、車両感覚の向上と安全運転が同時に身につく相乗効果が期待できます。
特に大型車は死角も大きいため、この基本動作の習得は何より重要なんです。
運転は先読み
基本練習を終えたところで、実践として勝田台方面へ走行練習に向かいます。
この地域は古くからの住宅街で、初心者やブランクのある方には特に難しい狭い道が続きます。
でも、ここで自信をつければ、習い事の送迎でよく使う道もきっと楽に感じられるはずです。
「この道、本当に通れるんでしょうか…」「うーん、両側に車が止まってて狭いですね…」と不安な様子のお客様。
最初は軽くアシストしましたが、基本練習の成果か、すぐにご自身で適切なハンドル操作ができるようになり、慎重ながらも安定した走行を維持されています。急なハンドル操作もなく、終始落ち着いた運転を心がけていただけました。
勝田台の住宅街では、前方から車が来た場合の待避場所を常に意識することが大切です。
「交差点が近いうちに相手が来たら?」「この先にガレージはあるかな?」など、常に先の状況を読み取る習慣づけをしていきます。
「あそこの空き地なら待避できそう」「この縁石は乗り上げても大丈夫そうな高さかな」など、常に先の状況を読み取る習慣は、特に大型車の運転では欠かせません。
電柱の位置や路上駐車の有無なども、走りながらチェックしていきましょう。
自信が付いたお客様
勝田台周辺の細い道を一通り走破したところで、イオンモール八千代緑が丘の駐車場で休憩。
「こんな狭い道、最初は絶対無理だと思ったのに…不思議なくらい落ち着いて運転できました!」と、ご自身の成長に驚かれていました。
講習はまだ始まったばかりですが、車両感覚は確実に向上しているようです。
少しハードルが高すぎたかなと心配しましたが、基本をしっかり押さえた効果か、見事にクリアしていただけました。特に、先を読む意識が自然と身についてきているのが印象的でした。
次回は、お買い物に欠かせない大型車ならではの駐車のコツを練習します。
特に、イオンモールなどの大型商業施設での縦列駐車とバック駐車を重点的に行い、日常的な買い物にも自信を持って運転できるよう、サポートしていきたいと思います!
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